■ お家を雨から守っている部位はどこですか?
と、問われれば建築関係者以外の方でも多くの方が
屋根と答えますよね。
そう、屋根は雨漏りからお家を守ってくれてる部位です。
よく程度の低い訪問販売のおぢさんが、屋根瓦ずれてまっせー
などと、あんたに何の関係があんねん。( ̄Д ̄)ノ
って突っ込みたくなるようなセリフをインターホンごしに
言ってきたりしますが、あれって何ですれてるのが分かるのか。
答えは・・・
屋根瓦のずれは下から見ても分かる場合が多い
からなんですよ。
例えば、この写真。
これは下から撮影した写真ぢゃないけど、ま・一緒のようなもの。
瓦の縦・横・斜めとラインが真っ直ぐに整ってるでしょ?
ビシーって感じで。
瓦の下って多くのお家では、このように土が入ってるんですよ。
で、土の下に防水シートが貼ってある。↓
防水シートの下は、バラ板・野地板と言われる下地の木材。
この下地木材の隙間から覗けば、最上階の天井裏ってわけね。
従い、構造としては瓦から万一雨が侵入すれば、
まずは土が水を吸収し一時防水してくれて、
それでも通ってしまった雨水は防水シートが雨水を受け止めてくれて
下の雨樋まで速やかに排出するってこと。
瓦がまずは守り、最悪は土が雨水を吸収し、
最終手段は防水シートってことね。
この構造体を理解した上で、瓦のずれってどういうことが想定されるのか。
そ。下の土が雨水の侵入でやせ細ってることが考えられるよね。
ということは、頻繁に雨水が侵入している証拠ってことなので
雨漏りに要注意ってことね。
そして、これらを誰の手も借りずに確かめるには、
下からでも良いので屋根をガン見して、出来れば写真を収める。
ようは、瓦の縦・横・斜めのラインがまっすぐに整っているか。
これを見れば良いってことです。
この屋根瓦、じーーーっと見てみて。
何となく緩やかな凹凸があるの分かるでしょ?
ほんと何となくだけど、最初にUpした屋根写真と比べると
まるで違うのが、分かります。
新築当時は絶対このような凹凸は無かったんです。
ということは、経年による劣化で生じたんですよね。
程度の低い訪問販売のおぢさんは、こんな感じで人様のお家をガン見して
少しでも瓦のラインが整っていなければ、程度の低い営業活動を行うんです。
下から見て写真を撮ってラインを確認することは誰でも出来るでしょ?
身を守るためにも、
自宅の状況を把握するためにも少し気にかけてみることは大事ってわけね。
あ、もちろん少々ラインが整っていなくても
今すぐ雨漏りに直結するわけぢゃありませんよ。
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上野太一

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