■ 木造住宅を末永く、健全な状態で維持するためには、
家屋を雨から守ることが大事。
屋根・壁から絶対に雨漏りをさせないこと。
戸建は、少しの雨漏りでも躯体構造を痛めてしまい、
補修メンテナンスを実施しない以上、
長年に渡り蓄積された腐食は、ひどくなる一方。
やがて、床下も常に湿気が帯びて白蟻の発生源にも繋がる。
そして、家は朽ち果てて行く・・・・・
怖いぃぃぃいい
昨日、ネットサーフィン中に
横から関係ないことをベラベラと嫁にしゃべったら、
『 あんたの会社は単身赴任とかないの? 』
と、
地域に密着したリフォーム会社の代表者に向かって言い放ってきた。
それぐらいに・・・・
怖いぃぃぃぃい (^ω^)
だから、外壁・屋根の
メンテナンスはとても重要。
もちろん、上で述べたのは全くメンテナンスを放置した場合ね。
そして、重要をいいことに
需要が多いからくだらない業者がまかり通ってる。
最近、特に感じます。
現在数件のお家の外壁・屋根リフォームの見積もり中で
外壁がサイディングのお家があります。
外壁のサイディングってね、必ず壁のジョイント部分に目地があるんです。
このジョイント部分、通常コーキング処理にて収まってます。
サイディングの外壁は、
このジョイントコーキング部分が、とても重要な部位になります。
経年で劣化し、亀裂などが生じれば効力を失ってしまい
横雨が入り込んで
壁裏を雨水が侵入することになる。
構造上、入り込んだ雨水は防水シートがガードしてくれますが、
常に入ると防水シートの劣化損傷を早めてしまい、
挙句、宅内に雨漏りを引き起こすか、
目視できない雨漏りとなって床下に水が廻るか。
という悪循環になります。
サイディングの下は、このように防水シートがあるので一応安心 ↓
だから、理想はコーキングの効力が失われるであろう10年をめどに
打ち替えを実施した方が良い。
一度、全てのコーキングを剥離撤去する。
このように ↓
この剥離撤去という工程は、何故に行うのか。
別に今あるコーキングの上から増し打ちすりゃいいぢゃん。
と、建築リフォーム業者が提案をする場合がある。
これは、大きな誤りです。
いや、誤りとまでは言わんとこ。
例えば、現状のコーキングを剥離撤去せずに増し打ちすること。
工事内容としては可能なのね。
でも、臭い物にはフタをしろみたいな工法。
表面上だけ美しくなればそれでいいぢゃんって感じ。
増し打ちすれば・・・・
新しく打つコーキングの厚みが薄くなってしまい
今後更に10年という月日を耐えれるのか。
ということなんです。
だからね、
増し打ちで良いですよ、充分ですよ。
こういう業者の見積もりは安価です。
安い!
↓
何故に同じことを伝えたのに、ここまで他社との違いが出る?
↓
少しでも安い方が良いでしょ?
↓
あなたと契約。
これは、これで正解とも思うんですが、
やっぱり問題は、
剥離撤去しないことへのデメリットの説明なんですよ。
程度の低い業者は、絶対と言っていいほどに
増し打ちすることによって、耐久年数が低下することを告げない。
本来、10年持たすところを1年なのか、2年なのか。
3年未満位で、また劣化し、もし雨漏りまで生じてしまった時に
どのようにお客さんに説明するつもりなのか。
きっとこう言うよ。
『 経年劣化です 』
てね。
でも、これはお客さんからすれば経年劣化ぢゃないよね。
だって、何のデメリットの説明も受けてないしね。
その時また大層に外部足場を組んで工事する?
足場代だって10万は超えますよ。
無駄ですよね~
ほんと、何故打ちかえの提案をしないのか
正直不思議なレベルなんですよね。
どうせやるなら、今後安心して住んでもらいたい。
数年レベルでまたやりかえることになるかもしれない。
そんな不安なリフォームよく提案できるな・・・
と、いつも思います。
そんな会社の提案を正直に説明すればこうなる。
コーキングの打ちかえは、本来行った方が良いが、
僕、よく分かんないですよね。
もしかしたら、
今後10.年という月日を持たすことはできないかもしれない。
1年・2年で新しく施工した部位に不具合が生じ、
そこから雨漏りを引き起こす可能性だってある。
その時は、年数も経過してるし、経年劣化って感じでまた工事しましょう。
足場を架けてね。
売り上げにも繋がるしね。
でも、今回出した見積もりは、どこよりも安いでしょう?
素敵でしょう?
と、ここまでお客さんに話せば許したろ。
そんなやついねぇけどね。
ユーザーへ金額だけではなく、安価なりのデメリットを説明する。
その話に納得すれば、お金は大事だもの、依頼をすればいいと思います。
剥離撤去したコーキングは、
養生してからプライマー(接着剤)を塗布し・・・・
肉厚を付けてコーキングを注入。↓
均して、完了 ↓
願わくば、このように正規の工程を踏んだリフォームを
実施してもらいたい。
そう思います。
今後壁からの雨漏りは絶対に起こらない。
こういう気持ちになっていただければ、
そのリフォームは安心を生み出しますよね。
そう。
リフォームとは幸せを生み出すもの!ですが、
長く健全な状態を維持するリフォームは、
安心を生み出すもの!
なのね~
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上野太一

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Tags: 外壁リフォーム
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素人の方が増し打ちをしているのもよく見かけます^^ゴッテゴテに
あと変成を打たなあかんとこにシリコンをゴッテゴテに打ってたり汗
上野さんのブログはほんまええ勉強になりますφ(..)ほんまに♪
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こんばんは。
あぁ~あかん(-_-)読めば読むほどうちがリフォーム必要なのを感じます。
しかも大々的にです~
覚悟しないといけないかな。
先週、お向かいの家の屋根に職人さんらしき2人組が上がっていました。
聞いてみたら、通りすがりの屋根屋さんが、「屋根が浮いているのが見えるから、確認しますよ~」と言われたと。
軽トラックに社名が入ってないし、怪しすぎる…
大きなお世話だけど、絶対やめた方がいいですよ!と言ってしまいました。
上野さんの奥さんへ。
うちの夫は他県に単身赴任しています。
毎日パラダイスよ~^ ^
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>keisukeさん
ユーザーあるある話ですね。(^-^)
シリコンは接着性も高いから、剥離も大変…
コメント、ありがとうございます!
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>yucchiさん
毎日がパラダイスかぁ~
わかるぅ~ by嫁
なんでやね~ん(^ω^)
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外壁のサイディングのことが知りたくてずっと疑問に思っていたことが
今日の社長さんの記事で分かりました。
o(^▽^)o
ありがとうございます~♪
ウチの新居は、吹き付けにしたのですが、
最後まで選び悩んだ他のHMはサイディングでした。
サイディングの方が安くて長持ちする~
なんて言われていたので気になっていたのですが、
やっぱり吹き付けの方がいいかな~と思いました。
吹き付けも10年を目途に点検、補修をしなくてはならないらしいですが・・・・
質問してもいいでしょうか?
キッチンの壁をタイルにして
そのアクセントに
名古屋モザイクを一部帯状に付けて貰いました。
そのモザイクタイル部分だけ他のタイルと比べて3mmほど浮いているんです。
現場監督はタイルの厚みが違うからしょうがないといいます。
プロならタイルの厚みを考慮して、目地、下地で調整して平らに貼るのではないかと素人ながらに思っちゃいました。
でも、それを裏付ける情報がネットでは探せませんでした・・・
関西のリフォーム王の見解をお尋ねしたいのですが、お忙しいのでしょうし・・・
いきなりの長文質問コメントをお許し下さい。
m(..)m