■ 来ましたよ、
古民家再生フルリフォームBEFORE/AFTERの最終回
長かった~
今年一番の長丁場リフォームでした。
本年7月18日より開始し、一番暑い時期をまたぎ
夏季休暇もまたぎ、9月末に完成しました
日曜日・祝日・夏季休暇以外は連日現場入りして、実に58日間。
ま。まずはチラッと見てください。
下画像、応接室として利用されていました。
今回のリフォームで、正面に見える壁を取り壊し
隣室と繋げてLDKにリフォーム。
ではご覧ください、BEFORE/AFTERを!
<AFTER!>
このアングルね、全く同じ立ち位置からの撮影なんですよ。
上を見上げれば・・・
築後60年超、このお家を守ってきた梁&丸太を魅せた
旧材と新材の融合
こちらのお客さん、持ち主はずっとこのお家に住み続けていた
お婆さん。
そして、僕の直接のクライアントは娘さん夫婦でした。
一人住まいのお婆さんを気にかけて、いつでもお家に戻ってきて
一緒に住める空間にしてほしい。
内装建材や空間デザインなどは、全てお任せ。
非常に良い経験をさせていただきました。
引き続き、BEFORE/AFTERを。
下画像は、旧居間スペースになります。
キッチンの隣にあって、持ち主のお婆ちゃんがいつも寛ぐスペース。
これも!全く同じ立ち位置からのAFTERです!
テレビ設置面の背面には、INAX『エコカラット』を両サイドに。
お婆ちゃんが寛げるように、縁なし半畳(琉球風)の床にしています。
こたつ置くもんね。
工事期間中、めちゃくちゃお世話になったんですよね。
暑い時期のリフォームでした、58日間毎日欠かさずにお茶を沸かして
持ってきてくれた。(徒歩圏に仮住まい)
特に暑い時期なんかは、一日二回も持ってきてくれた
60年超ですよ?住み続けて。
数えきれない位の想いでがあると思う。
そんな我が家が、毎日毎日キレイになっていく様を
嬉しそうに見てくれてた。
僕なんかにも気にかけてくれて、ある日こう言われたことがある。
『あんた、うちの孫どうや?』
『いや、僕結婚してますねん・・』
てね。
そんなお婆ちゃんが寛ぐ新リビング隣の和空間。
照明器具一つでも、あれでもないこれでもない・・・
すごく悩みました。
見るだけでちょっとでも和んでくれるものが良いよね。
ってことで、チョイスした照明器具 ↓
これを付けた瞬間、感想を聞いてみた。
『お母さん、これどないですか・・・・』
『いや~旅館みたいにしてくれましたな~』
良かった、喜んでくれて
キレイになった我が家で、益々元気に過ごしてほしいです。
ぢゃ、別部位に。
下BEFOREは、キッチン横の土間スペースでした。
旧家はこういう間取りが多いですよね。
もちろん!これも!
全く同じ立ち位置からのAFTER!
<BEFORE>
しつこいようですが・・
全く同じ立ち位置からのAFTER!
このキッチン、素敵でしょ~
設備機器は、クライアントの娘さん夫婦と一緒にショールームに
行って決めました。
ぢゃリビングをキッチン側から見てみますね。
先ほど紹介した取り壊した壁、こちらが反対から見たアングルです。
ぢゃ皆さん、ご一緒に
『全く同じ立ち位置からのAFTERです』
上には旧梁材、右に見える飾り窓も旧材です
夜も恰好良いです
という感じの古民家再生リフォームでした
本当に、お世話になりました。
完成の暁には、お婆ちゃんの近所のお友達がいっぱい見にきてくれた。
嬉しそうに、キレイになった我が家を紹介している姿を見た時、
僕は本当に嬉しかった。
お友達が来たら、腰を掛けてゆっくりと雑談を交わしてほしいなぁ
そう思いながら、僕も大工さんの手伝いをした縁側デッキ。
早速お友達と座ってくれてました。
『相撲取り座っても何ともあらへんもん造ってくれはったんや』
って言ってましたね
ちなみに、近所の人も
『ほんまやなぁ相撲取り8人位大丈夫ちゃうかぁ』
てね。
それは無理・・・
リフォーム、特に建築設計士などはよく自分がデザインした物件を
「作品」
などと容易に言っていますが、
僕、作品とかいう建築士嫌いなんですよね。
だって作品と言ってしまえば、何か自分のエゴだけで造り上げたモノ。
そんな気がするんです。
リフォーム(建築)は、そこに住まう人があってこそのモノです。
その住まいの利便性を向上させて快適にキレイにリフォームする。
住む人あっての仕事なんですよね。
だから住んでいる人からすれば、作品ぢゃなくて、私の家ね。
って感じですよね。
僕は諸先輩方から見れば、若干38歳の若造ですが、
僕の目指す40代を前に、本当に良い経験をさせてもらったと思います。
これはお金ぢゃ買えないんです。
そしてお金で換算しているリフォームでは・・・
幸せを生み出せない!
こだわりすぎてちょっぴり実行予算オーバー。
これくらいが今の僕(僕の会社)には丁度良いかもね。
この飾り窓から見る、リビングキッチンスペース。
すごく好きなんです
この飾り窓も当初も予定では、今風の明り取り窓に替える予定でした。
でもね、期間中お婆ちゃんが言ったんですよね。
「もったいないし、残しとき」
てね。
聞いた話によれば、このお家は
もうお亡くなりになったご主人と一緒になって
大工さんの手伝いをして建てられたそうです。
飾り窓一つ、数えきれない思い出があるんですよね。
もちろん、即答で
『ぢゃ残しましょう』
ってことで、残した飾り窓から見る新LDKなんです。
ね?
建築リフォームって、作品なんかぢゃないでしょう。
リフォームは、作品ではなく・・・・・・
幸せを生み出すもの!
なんです!
お婆ちゃん、クライアントの娘さん夫婦。
そして紹介していただいた僕のお客さん。
全てはAさんの為に、を実行してくれた全職人さん。
リフォーム中継ブログでコメントを頂戴した人。
皆に感謝です!
そして僕は新たなリフォームに走り回ってます!
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上野太一

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こんばんは。
ビフォーアフターの写真を見ながら
記事を読み
とても幸せな気持ちになりました。
お疲れさまでした。
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>Misaさん
いつもありがとうございます。
幸せな気分になっていただいたなら・・・
ブログとは幸せを生み出すもの!
ですね~ (* ̄Oノ ̄*)