■ もし!
宅内の水道管が漏れていた場合、
分かりやすく発覚するのは、マンション? or 一戸建て?
正解は・・・
マンションです。
何故なら、マンション住宅の多くはコンクリートの上
に直接フローリングやカーペットで仕上がっているでしょう?
だから、階下へ漏水するのを多少防いでいます。
その分、自分の家の漏水を
見つけるのが容易ってことです。
逆に一戸建ては、漏水しても床下へ流れ込みますので
見つけにくいってことです。(1階水廻りの場合)
何故か、マンション室内の廊下カーペットが濡れている。
一度見に来てほしいと言われ、過去実施したマンション漏水調査。
触ると濡れているのが分かるほどでした。
原因を追究すべく、周辺の水廻り設備を見ていきます。
場所的に怪しかったのは、隣室の洗面所。
漏水調査では、まずは非破壊で目視できる箇所から潰していきます。
できるだけ後の修繕をしないようにするためですね。
例えば、洗濯パンの下とか。
洗濯パンは簡単に脱着が可能で、外せば配管の繋ぎの事情で
床に穴が開いている場合が多いです。
確実に床下で漏水しています。
雑巾で拭きとってもすぐにどこからか水が溜まってきます。
洗濯の排水でもない、洗濯の給水でもない。
もう少し奥から水が廻ってきていると判断すれば、
後の修繕は必須と判断し、お客さんにも承諾の上、
目視できるように床を一部めくります。
そしてだんだんと見えてきます。
どこから水が廻ってきているのかってことが。
静か~に見守れば、水の流れが微妙に分かるんですよ。
そして確信に至ったのは、ユニットバスの下部。
給湯の配管は昔多く採用されてきた銅管。
保温チューブをめくれば、びちょびちょに濡れていました。
これで発覚。
原因は、銅管のピンホールでした。
銅管のピンホールとは、孔食と言って金属表面で起こる局部腐食のこと。
銅管の表面に小さな孔(ピット)ができてしまうんです。
簡単に言えば、長年の使用で給湯配管である銅管が
目で確認できない位、小さい小さい穴が開いてしまい
そこから漏水するってことです。
一度漏れれば、元から止めないと24時間365日漏れっぱなしです。
非常にやっかいな問題ですが、
そんなん稀でしょ?
って思ってる人が多いけど、新築後15年ほど経過したマンションの多くに
同じ事例があちこちあるんですよ。
僕も多数経験していますし、マンションによっては水廻りをリフォームする時は
銅管の配管もやり直してください。
こういうふうに管理組合さんから指示される場合も多いんです。
ま、指示されなくても良心的な会社であれば、銅管は一切使用しないけどね。
あ、ここで言う良心的な会社とは、僕の会社のことね ( *´艸`)
そういうふうに指示されるマンションでは、
おそらく、銅管のピンホールで漏水した事例が多々あったんでしょう。
そして今の給湯配管は、
合成樹脂管が主流になってきています。
誰の責任でもないかもしれませんが、マンションであれば階下への被害も
考えられ、一戸建てであれば躯体の腐食を速めてしまう漏水。
非常に怖いですよね。
だから、水廻りをリフォームする時は、マンション・戸建に関わらず
業者にこう言った方がいいです。
『給湯管がもし銅管だった場合は、合成樹脂管にやり変えてください』
『できればポリブデンでお願い』
てね。
業者によっては、漏れませんよ。などとそのまま銅管で実施する場合も
あるからね。
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上野太一

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Tags: マンションリフォーム, 浴室リフォーム