■ 今日も、HPをご覧いただき初対面したお客さんに
言われました。
『六甲山牧場、行かれたんですね 』
と。
3日前の僕のブログを見ていただいてました。
嬉しいですね。
■ さて。
最近、やたらと大手リフォーム会社さんと相見積もりであたります。
大手とは、ハウスメーカー系ではなく、例えば地元で超有名企業や
複数の営業所を抱えるリフォーム店。
色々と勉強になることも多いが、基本思うことがあります。
大丈夫・・・?
ってこと。
複数の営業所を抱えるリフォーム店は、信じられない位に安価です。
リフォーム会社の多くは、外注制度を利用しています。
一つのお家をキレイにするのに、例えば大工さん・水道屋さん・電気屋さんと
自社の従業員ではなく、外注業者さん。
だから会社にとっては、外注業者さんの原価ってありますよね。
もちろん僕の会社でもあります。
八百屋さんなら、大根一本の仕入れ値ってやつですね。
仕入れ値で売買すれば、経営など成り立たないわけで、そこから会社の利益を
考えてお客さんに売っていきますよね。
複数の営業所を抱えるリフォーム店はね、お客さんに出す見積代金が
僕の会社の原価を下回ってる時があるんです・・・
すごいですよね。僕の会社が特別高い外注業者でも何でもないですよ。
それでも原価より安い。
理由は至って簡単、この業界は例えば僕の会社の外注業者さんは
大手ハウスメーカーの仕事をしている人もいれば、公共工事なんかも
やっている人もいます。
そして、その中に友達の大工さんが、この会社の下請けをしている。
こんなことも稀にあります。
だから、僕はこの会社の仕事内容を知ってるんですね。
もう聞けば聞くほど、めちゃくちゃですね。
例えば、和室の塗り壁をクロスにする時、多くのリフォーム会社は
クロスを貼れるようにべニアで下地を施します。
理由は簡単、下地をしっかりと施さないとクロスが貼れないからです。
この工事、6帖一間の和室だと約1日大工さんが仕事します。
プラス、べニア板という材料が要ります。
このべニアの上から、クロスを貼っていくんですが、仕上がってしまえば
一般の人って、下地に何を貼っていようがクロス壁なら分かりませんよね。
僕が聞いた話で、複数の営業所を抱えるリフォーム店。
クロスを二重張りするんです。
これはどういうことかと言えば、クロスもノリを全面塗布して壁に貼り付けるので
とりあえずは、塗り壁の上からでもくっ付きます。
とりあえずくっついたクロスの上から、更にクロスを重ね貼りするってこと。
ま、数か月はめくれないでしょう。
こんなやり方で、見積もりには『クロス下地工事』と記載している。
ある意味、合ってますよ。
だって一応クロスの下地工事として、クロス貼るんだものね。
この工事の原価、僕の会社で大工さんを使い材料を使い3万円だとしますね。
クロス下地クロス仕上げのこのバカな工法、原価で¥120000位ですよ。
その差額、¥18.000です。
そりゃ、僕の会社の原価¥30.000-で見積も書けますよね。
何より安価でなびいたお客さんがカワイソウですよね。
だから思います。
大丈夫・・・って。
完全に安かろう悪かろうの代表的な会社です。
そして絶対に僕たち町屋レベルの見積金額まで、
下りてこない・譲歩しない大手。
最近、金額を合わすレベルまで下りてきます。
これも思う。
大丈夫・・・って。
500万の見積工事があったとします。
大手は、だいたい20%~30%増の600万~650万です。
1000万だと、1200~1300万なのでその差はすごく大きい。
それでも大手に頼む人は、何よりネームバリューを重要視し
後の保証を最優先されますね。
この大手が、僕の会社レベルまで金額で下りてきた。
最近、数件経験しました。
いつも思う。大丈夫・・・?って。
僕の会社が大丈夫、ではなくやっていけるの下請けさん。
ってこと。
大手は利益の確保は絶対的です。
広告宣伝費・事務所経費・人件費、それだけ投資されているんだから
利益を大幅にとらなければ会社として、やっていけませんよね。
これには何も思わないが、大手の安売りでしわ寄せがくるのはどこだと思います?
それは、外注業者≒現場で実際に工事にあたる職人さんってことです。
仕事は受注したい大手。
金額で敵わないので、町屋レベルまで引き下げる。
でも、利益は通常で確保する、しないと会社が成り立たない。
この現場、いつもよりこんだけも安くしてね職人さん。
という構図が出来上がるってことです。
だから思う、大丈夫・・・?って。
ある日突然給料減らされて、愚痴も言わずモチベーションも下げず今まで通り
働けますか・・・ね。
我がリフォーム業界、異業種も参入し活性化するのはとても良いことだと
感じますが、何か思うんですよね。
大丈夫・・・?って。
住宅のリフォームとは、熟練した職人さんが持っている技術を120%出し切り
納得の施工単価でひとつの現場を請け負う。
総合を管理するリフォーム会社は、要望を読み取り中途半端にクレームが生じない
工法を提案し、120%の自信を持った外注業者へ技術を依頼し完成まで責任を
もって管理する。
すれば、お客さんには笑顔が生まれ、ひいてはリフォームとは幸せを生み出す。
この構図を誤れば、僕は思います。
大丈夫・・・って。
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上野太一

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Tags: 会社のこと
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ブログ読み入ってしまう内容ですね。
値段だけで判断されてしまうと後で後悔する事にもなりかねませんね。
安さだけの勝負は長続きしないですよね。
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>『無垢フローリング市場』 店長さん
お察しの通りですね。
我がリフォーム業界は、今後更に淘汰されていきますよ。
ある意味楽しみです(´∀`)
いつも、ありがとうございます!