■ 最近、たま~に
家屋の沈下修正工事の見積依頼があります。
専門で行っている工事内容ではありませんので、なんでやろ?
と思っていたら。
沈下修正工事 枚方
このキーワード検索で約6万件中、トップ3が僕の会社HPでした。
なるほどね、と感じたついでにブログのネタにしてみますね。
実は、このネタは昨年9月頃一度記事にしましたが、
そんな古いの誰も覚えてないでしょう。
書いた僕も覚えてないもの ( *´艸`)
沈下修正工事とは、何らかの事情で不同沈下してしまった住宅を
基礎から持ち上げて沈下を修正する工事のことを言います。
不同沈下してしまているお家って意外と多いんですよ。
ちなみに僕たちプロは、家屋に入った瞬間に傾いているかどうか分かります。
沈下してしまう原因は多々ありますが、一番多い原因はこんな事例↓
盛土の締固め不足によって、もとの地盤よりも自然圧密が多く生じて沈下する。
ま、簡単に言えば建築当時に地盤を改良せずに、家を建てたからです。
では、このように沈下してしまった家屋をどうやって正常な状態に
戻すのか。
写真付きでご説明しますね。
まずは沈下してしまった周囲を掘削します。
重機が入れば楽ですが、入らなければ全て手作業。
とにかく地中深~くまで掘っていきます。
大人がすっぽり入る位。
すごいでしょう、何メーター位掘っていると思います?
掘削深度何と、1000ミリ(1m)
人間の力も捨てたもんぢゃないですよね
続いて、基礎下部に鉄筋を入れて強度を増加させます↓
鉄筋を入れた部分にコンクリートを打設して ↓
油圧ジャッキを用い ↓
基礎下に銅管を圧入していきます ↓
そして杭と言われるモノを仮に支持して ↓
ジャッキを設置してゆっくりと家屋を基礎から上げていきます ↓
この時、家屋内に居ればゆっくりと家が持ち上がっていくのが
分かるんですよ。
貴重な体験ですよね。
持ち上がった家屋に、今後同じように沈下させない為に
銅管を埋め込みます。 ↓
隙間にはきっちりとモルタルを巻き込んで ↓
一旦土を埋め戻します ↓
埋め戻した土と、基礎下との隙間にもセメントミルクって呼ばれる資材を
充填し更に盤石にします ↓
前の状態まで、土を埋戻し ↓
完成です ↓
という工事が、地盤沈下修正工事です。
すごく大層な工事の一つです。
ちなみに金額も数十万では追いつきません。
最低でも150万位はかかってきます。
300万レベルもザラにある工事なんですね。
この工事の僕の会社での受注率は極めて低いです。
何故なら、沈下してしまった住居は結構な築年数を経過しています。
20年超、30年超と。
だから、沈下修正で大金を費やすなら、数年後に建て替える。
こういう方が多いからだと思います。
その家屋に思い入れが強く、今まで結構なリフォーム資金を費やし
築後50年位まで、住み続けたい。
こういう考えをお持ちの方は、この工事も選択肢の一つとして有りだと
思いますね。
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上野太一

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Tags: 地盤沈下
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深いですね~^ェ^
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>良縁処さん
ですね。
お家がキレイになるリフォームとちがって
沈下は分かっているが、実行できないのが現実ですね。
いつも、ありがとうございます!