プロは一生勉強をやめない。

2012年02月08日

カテゴリー: リフォーム会社を選ぶ時, 住まいの天敵雨漏り

■ プロは一生勉強をやめない。

僕の好きな営業指針のひとつです。

 リフォーム・建築業界のこと。

 経営に関すること。

学ぶことは多々ありますが、先日こんな勉強の場に行ってきました。

リフォームとは幸せを生み出すもの!

NPO法人が主催する、 『雨漏り診断士』 

講習会兼資格試験。

すごく勉強になりましたね。

実際にあった雨漏りの実例を基に、色んなケースを勉強できました。

リフォームとは幸せを生み出すもの!

テキストの冒頭にこんな言葉がありました。

建物の最も基本的な機能は、「雨をしのぐ」ことです。

その大切な機能を揺るがすのが、雨漏りトラブルです。

雨漏りの発生は、人々の日常生活にの中に、物的・経済的損失をもたらし

更には大きな精神的苦痛をも与え続けます。

建築時の不適正な施工や、経年劣化への対応不備など多岐にわたる

原因から、機能が果たされず「雨漏り」が発生し、快適な暮らしに悪影響

を及ぼしています。

そうなんですよね。

いくら内装を彩っても、いくら躯体を頑丈にしてようとも

雨漏りの発生は、建物の寿命を蝕んでいきます。

そして、僕の会社にも雨漏り修繕の依頼は、結構多い。

でもね、雨漏りって原因特定がすごく難しかったりする。

いとも簡単に判明する場合もありますが、僕たちプロが見ても

う~ん・・・ここかな・・?

と、曖昧な特定しかできないことも正直あるんですよね。

その時は、散水調査を実施すればある程度は特定できますが

やっぱり一瞬で分かるのが、プロですよね。

それには、場数を踏むことがとても重要。

今回の講習会兼資格試験は、実例に基づいていたので即参加表明を

しました。

そういう意味で、すごく有意義な講習でしたね。

基本!

机の上での勉強は嫌いな方ですが、とても身になりました。

 

■ 繋がりのお話で、

数えきれない位の雨漏り修繕の依頼を抱えてきましたが、

今日は特にひどいな・・・

という事例を紹介しますね。

築15年ほどの鉄骨ALC造の3階建て住居。

3階部分の和室天井からの雨漏り発生に悩まされていました。

{屋根はカラーベスト}

 

リフォームとは幸せを生み出すもの!

降雨時に雨水が滴り落ちるのは、この部分。

でも、湿気ている箇所は全然違う部分。

リフォームとは幸せを生み出すもの!
リフォームとは幸せを生み出すもの!
リフォームとは幸せを生み出すもの!

長年の湿気で、鉄骨も錆びています。

これは非常に悪影響。

でも、こちらの真上の屋根カラーベストを見ても何ら不具合が

見受けられないんですね。

ALC版は、外力に弱くて水を吸い込みやすいので外壁か・・?

と、思いきや!

外壁は僕の会社で1年前に塗り替えたばかり・・・

可能性はもちろんゼロ。

そして、悩ませたのが『タイムラグ』

タイムラグとは、雨の降り始めから雨漏りするまでの時間のこと。

例えば、降り始めてからすぐに漏れる雨漏りは

その真上に、目視できる不具合がある場合が多い。

でもこちらのお客さん曰く、雨が強く降らなくても

長時間降れば漏れることもあり

降り始めてから、2~3時間経過しないと雨漏りはしない。

む・む・む・難しい・・・

雨漏り診断って、刑事事件に似てるんですよね。

もちろん、僕が刑事役ね。

犯人は雨漏り箇所。

お客さんは証人。

なぜ似てるかと言えば、全てを疑うってこと。

色んな仮説を立てるってことですね。

そして可能性の濃い部分から、散水検査をしていく。

降り始めから数時間漏れないので、2時間水をかけっぱなしってこともある。

結果、天井裏の強烈な結露だったなんてこともある。

あれやこれやと無い知恵を振り絞る(誰が無い知恵やねん)

そして、ようやく原因が見えてくる・・・

 降雨の強弱に関わらず漏れる。

 降り始めから2~3時間のタイムラグがある。

 屋根の表面上には問題がない

 一番湿気ている場所から雨漏りの場所まで距離がある(約2m)

 

名刑事、上野は思う・・・

 

小さい・小さい穴が一番湿気ている部分の屋根にある・・・

しかもその穴は表面から目視できない。

その小さい穴から、微量も微量の雨水が侵入し屋根下地のコンパネを

つたい、目いっぱいしみ込んだ雨水が耐え切れずに2m先で落下。

そして雨漏り・・・

 

間違いない、(いや、間違ってたらどうしよ・・)

と、思いつつお客さんに

『屋根を捲ります』 と提言。

でも、屋根部に小さい穴があるってことはタブーなことなんですね。

まともな建築業者なら、そんな工法はしない。

しかし、疑ったのは屋根裏に一切の換気・通気を設けていなかったこと。

こんないい加減な業者なら、屋根仕舞もおかしいことをしているに違いない。

そうよんで、全責任はかぶるという約束のもと、実施したカラーベストの

張替。(半分だけ)

 

リフォームとは幸せを生み出すもの!

これは、自分で言うのもなんですが、

かなり気合と根性が要りました。

だって、ここまでやって『違いました』なんて言えないですよね・・

刑事なら懲戒免職ですよ・・・

もちろん、僕も立ち会ってカラーベストの下地(裏部分)で

湿気がひどかった外壁側周辺を見たら・・・

リフォームとは幸せを生み出すもの!

あったね

専門用語で『けらば』と呼ばれる、外壁と屋根の取り合い部分。

屋根材をめくらないと中まで見えない箇所。

カラーベストは、基本雨水を侵入させます。

侵入させても下地の防水シートが受けて、雨樋まで流してくれます。

こちらのけらば板金は、同じく侵入した雨水を円滑に雨樋まで流す役割を

担います。

雨の通り道みたいなもの。

ということは、天部は絶対に穴をあけちゃいけない。

その部分に・・・

 

リフォームとは幸せを生み出すもの!

打ってたんですね。

しかもご丁寧に4~5か所も。

これはね、最低な仕事。

建築雨仕舞を全く理解していない、と言っても過言ぢゃない。

建築関係者以外の方は一見、こんな釘穴で雨漏りするん・・?

と、思われがちですが、惨状はこうです。

 

リフォームとは幸せを生み出すもの!
リフォームとは幸せを生み出すもの!
リフォームとは幸せを生み出すもの!
リフォームとは幸せを生み出すもの!

恐ろしいでしょ?

釘穴から侵入した雨水が、左に流れていっていたのがよく分かります。

侵入した雨水は、コンパネ内部に入り込み下へ下へ流れます。

含んだ水がはけきれずに、2m先で落下。そして雨漏り。

ぢゃなぜ新築当時は雨漏りしなかったのかと言えば、まだ釘が効いていて

隙間がほとんどなかったんでしょうね。

でも、経年で釘を錆びつかせれば、段々と隙間が空いてきますよね。

コンマ何ミリの隙間が。

そこから雨は侵入します。

怖いです・・

未熟な業者が行う建築って・・

たぶん、当時建売業者があり得ない価格で下請け各位に業務を

請け負わせたんでしょう。

そして、あり得ない経験年数の職人が行かされたんでしょう。

だからこの問題は、安ければそれでよしという

住まう方の気持ちなど全く考えていない、利益重視の建築屋が招いた

哀れな結末です。

こんなこと、屋根を捲らないと分からないですからね。

ちなみに、該当箇所の正解な収まりはこのように・・

リフォームとは幸せを生み出すもの!
リフォームとは幸せを生み出すもの!

 

の通り、側面から釘止めすることが当たり前の工法。

こんな当たり前のことをできない業者は、

潰れた方が良いです。

 

この世の中に要りませんよ。

通常雨漏りで、経年劣化を放置していたとすれば

住まう方の自己責任かもしれません。

でも、この雨漏りは完全に建てた側の責任です。

超富裕層以外、持家って一生に何件建てれますか?

1件?2件?ぐらいですよね。

そんな貴重な買い物で、そんな貴重な財産を、

ずさんな扱いや未熟な施工しかできない業者は、

今すぐ潰れた方が、世のため人のためだと思う。

 

長くなっちゃった~

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上野太一

上野太一

(株)ダイケンリフォームサービス代表取締役。 1974年7月、大阪で生まれ大阪で育った寅年。1998年24歳で独立開業。2007年に会社を法人化し現在に至る。自社で請け負ったリフォームは、関わった全ての人の『幸せを生み出すこと』をモットーにしている。ブログは2011年5月から2015年5月まで毎日更新を続けたが、丸4年を機に毎日更新は断念。現在は不定期だが、極力更新頻度を高めてます。ブログ記事は商圏に関係なくリフォームに興味のある人・お悩みの人を対象に役立つことを書くように心掛ける。稀にお茶目な記事もあるけど、本当は真面目と風の噂もあり。そこは闇に包んでおこう。 (なんでやねん~☆(ノ ̄皿 ̄)ノ)

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2 Responses to “プロは一生勉強をやめない。”

  1. 藤阪のおばはんです より:

    SECRET: 0
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    恐ろしいですね。こんな業者にあたったら・・ぞっとします。こんなに小さい部分なのに、こんなになってしまう事にショックです。雨漏りって・・怖いですよね。こんな業者潰れて当然ですよね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >藤阪のおばはんですさん
    どんなに些細な穴であっても、月日が経てばこのようになってしまうんですね。
    おっしゃる通り、雨漏りって怖いですよ。
    いつも、ありがとうございます。

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