■ 昨日からリフォームに着手した現場
大阪府枚方市の中古一戸建て住宅。
会社HP をご覧いただき、新規でご依頼を頂戴しました。
古家を購入されて、入居前のリフォームです。
内容は、和室を洋室に変えたり、床暖房を設置したり
洗面台を取り替えたり、ベランダの防水工事などなど。
あっちの御宅が終われば、こっちのお家へ。
あっちもこっちもやりながら、こっちのお家へ。
と、気づけばもう11月も終わりですね~
今年も後1ヶ月。
早いものですね。
さて、こちらのリフォーム内容に、和室壁をキレイにする内容が含まれてます。
新築では高い確率でなくなってしまった和室の塗り壁。
専門用語で 『じゅらく壁』 って言います。
代表的なカラーは 『うぐいす色』
薄いグリーンですね。
昔の住居は、和室と言えば必ずこちらのじゅらく壁を塗っていたんですね。
左官屋さんが、下塗りを施し乾燥させてから上塗りを塗布する。
コテひとつで、仕上げていくその壁は上手な職人さんにかかれば
凹凸が少なくて
壁紙?
と見間違える位。
今でも本格的な和空間を造りたい
という人は今風のじゅらく壁を採用される方もいます。
塗るのと貼るのでは、やっぱり雰囲気が全然変わってくるんですよね。
でも、昨今は本格和室より実用性を考慮される方が大半。
じゅらく壁の欠点は・・・
『表面がボロボロ落ちてくる』
『カビ・水跡などが如実に現れてくる』
『経年で塗り替える時、少し大層』
などが挙げられます。
{このように、汚れが如実に表面に現れる}
しかも何義なことに、このシミ・アクを消そうと再度じゅらく壁を塗布しても
消えてくれずに、新たな壁面にも同じシミが現れることがあるんです。
しっかりアク止め下地材を塗布しても。
だから僕たちも
「塗り替えますか?」
という提案を非常に出しにくいんですね。
それでも、和室は和室のまま壁をリフォームする時、こんな提案をします。
(これは全国レベルでリフォーム会社なら同じ提案と思います)
下地として、ベニア板を貼り付けてクロスにて仕上げ。
ベニアを張ってしまえば、シミやアクなどは表面に現れることは
まず考えられません。
その上で、和風のクロスを貼りましょう。
そういう工法です。
コスト面でも
<じゅらく壁塗り替えの場合>
現状壁捲り・アク止め下地塗布・仕上げじゅらく塗布
工程;中乾燥期間2日間含んで計4日間
金額;6万円~8万円(6帖間・数量によって異なる)
<和風クロス仕上げの場合>
ベニア下地貼り・クロス仕上げ
工程;中乾燥期間不要 計2日間
金額;6万円~8万円(6帖間・数量によって異なる)
と、同額レベル。
工期は乾燥期間を必須とする、じゅらく壁の方が日数を要します。
であれば、
『表面がボロボロ落ちてくる』
『カビ・水跡などが如実に現れてくる』
『経年で塗り替える時、少し大層』
これらの症状を引き起こしにくい、クロス貼り工法の方が良いんですよね。
これも時代の流れなのでしょうかね。
ただ、僕は左官塗り壁が大好きなので、
本格的和室で左官塗り壁仕上げのお部屋に住んでほしい。
否めない気持ちもありますが、
メンテナンス費用や住み心地、使い勝手など
色んな面から考えて、住まうお客さんの為になる提案をする。
これが僕のシ・ゴ・ト
ですからね~
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上野太一

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Tags: 中古住宅購入リフォーム