地盤沈下修正工事ってご存知ですか?
読んで字のごとく、家屋の地盤が沈下してしまった箇所を
修正する工事です。
当社は、専門分野ではないのですが、過去数件取り扱ったことが
あります。
すご~く稀な工事ですが、結構興味のある方が多いんです。
何故かと言えば、それだけ家屋の沈下が目立つお家が多いってことです。
僕も様々なお家にお邪魔しますが、
傾いてますね?
というお家って結構多いんですよね。
よくお客さんにも冗談ぽく、
『家、傾いてますねん あっハッハッハ(*´Д`)』
と聞きますが、結構本当のことなんですね。。
これは20年以上前のお家に言えることですが、それだけ当時の
建築がいい加減だったってことです。
沈下は特に木造住宅が多いですが、僕の経験上もうひとつ言えることは
ハウスメーカーさんが建てた住居に、沈下は無いんですね。
さすがですよね。
当時から、盤石な家屋造りをされていたのでしょうね。
<地盤沈下とは?>
最も多いと言われている沈下例は、上図のように
盛土の締め固め不足(未改良地盤)により、元の地盤よりも
事前圧密が多く生じたという例。
主な要因としては・・・
① 建設会社が不同沈下など起こらないと思い、
過去の経験や勘だけで、基礎工事に着手した。
② 盛土をして数年経過しているから大丈夫と思い建てた。
③ 地盤調査をせずに建てた。
という要因が非常に多い。
今の建築事情は、ハウスメーカー以外の業者さんも
③の地盤調査を実施して、必要であれば改良をされているみたいなので
数年前とは少し事情が変わってきていますね(良い方向です)
では、地盤沈下修正工事ってどのように行なっていくのか
ご説明しますね。
<まず、基礎周辺を掘削していきます>
<大人がすっぽりと収まる位に掘り起こします>
<基礎下部から約1mまで掘り起こします>
すごいですよね。
この業者さん、
海辺で浜砂をどこまで掘れるかという
イベントにぜひ出てほしいですね・・
(´0ノ`*) では、続いて・・・
<基礎下に新たにコンクリートの基礎を設ける為、配筋をします>
配筋=鉄筋を組んでいくこと。
<コンクリートを打設し・・>
<油圧ジャッキを用意して、基礎下に設置します>
<そして、こちらのジャッキで家屋を持ち上げます>
この作業はすごいです。
お部屋の中に居れば、部分的に家屋が持ち上がってくるのが
分かるくらいです。
<持ち上げきった基礎下に埋設する銅管>
<後は土を埋め戻して・・>
<土と基礎の間にセメントを注入>
<まさ土で整地して完了です>
ここまで行えば、人間が歩いて違和感のないレベルまで
傾きが修正されます。
気になる工事代金は・・・
こちらのお家で150万円也。
高いと思うのか、安いと思うのかはその人次第ですが
20年、30年超の住居であれば
皆さん思うのではないでしょうか。
『どうせ、そのうち建て替えるか、新築に引越しするので・・』
とね。
その心理はすごく良く分かります。
そして、これが日本の住宅の現実なんですね。
30年サイクルで建てては壊し、壊しては建てる。
欧米などは、真逆。
築100年住宅などは、よくあること。
そして、数十年経っていても家屋の価値が下がらない。
日本の国土交通省も目指せ欧米を目論んで、昨今はリフォーム業界に
あらゆる政策をとられていますね。
僕の業界(住宅リフォーム業)が活性されて、非常に良い傾向です。
でも・・
それも大事ですが、施工不良を無くして
手抜き工事業者を排除することが、最優先じゃないのって感じますね。
このように、終の住み家と決めた住居が業者の手抜きによって
沈下しないためにもね。
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上野太一

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Tags: 地盤沈下
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津波が起きて、ものの見事に家が流され、土台だけが残った事をニュースで映していました。昔の家は土台の上に、ぽんと乗せた物が多いといっていました。今の家は地震に強いというのを売りにしている所も多いですよね。それに惹かれて買う人も多いんじゃないでしょうか?お知り合いの方も大手の企業さんで買われましたが、家の中も、どしっとしてて、ステキだなあって思います。新築でバーンと戸が閉まると枠が外れる我が家・・コントの世界?業者さん、しっかりしてよね<`ヘ´>