安く売っても誰も幸せになれませんよ

■ 皆さんは、リフォームする時に何を基準にして会社を選びますか?

金額?

デザイン?

信頼性?

立地?

十人十色、色んな考え方ありますよね。

 

最近、こんな話がありました。

2年程前に当社にリフォームを依頼していただき、工事を実施したRさん

という方が居られます。

数か月前に、Rさんからお電話頂戴し

『実家のマンション、キッチンをやり変えたいらしく、

話を聞いてあげてほしい』

というご依頼でした。

ありがたいお話です。

早速現地へお邪魔して、詳細をお伺いすると

結構なこだわりをお持ちでした。

キッチンの天板(カウンター)には、天然の大理石を用いてほしいとのこと。

この依頼、すぐに結論付けたのは、

キッチンメーカーの既製品では不可能ということ。

国内キッチンメーカーさんは、カウンターに天然大理石を用いることができません。

プラス、特殊なサイズなため、すぐさまフルオーダーのキッチンになることを

告げたんですね。

フルオーダー=高値になることを了承していただき、

見積や提案資料の作成に取り掛かりました。

 

<プレゼンで使用したキッチンイメージパース>

リフォームとは幸せを生み出すもの!

 

フルオーダーキッチンとは、自由自在。

収納は引き出しもできれば、開き戸もできる。

内部構造までもこだわって造れます。

もちろん、お望みの天然大理石をカウンターに用いることも可能。

見積を提出したとき、即答でこう伝えられました。

『高いですね・・』

とね。

(これは、実は言いたくなかったが、続きを読んでね)

 

長くこの仕事に従事していると、打ち合わせた時にお客さんの性格と

いうか、趣味というか、こだわりというものが、うっすら見えてきます。

僕は、このお客さんのこだわり感を実現できるような見積にしたんですね。

一番の望みであった天然大理石はもちろんのこと、収納内部や設備機器に

いたってまで。

もちろん、それだけではただの自己満足に取られるので、ここからの減額案は

多々見直すことができる。

という説明を添えて。

言い訳としては・・

ぼったくりの利益ではなく、お望み通りにしようと思えば、必然と機器代金が

上がったってことです。

 

結果、

お断りを受けました。

やはり、金額のファーストインプレッションは大きい。

ただ、高いだけと思われてしまったのか/(-_-)\

ま・仕方ないんですよ。

これは。(投げやりぢゃないよ)

では、要望を無視してこっちの方が安価・安価の提案をしていたら

どうなっていたんでしょう。

『要望が全く盛り込まれていない。』

『こんなキッチンを望んだ覚えはない。』

として、大きなクレームに生じるでしょうね。

そうなれば、ご紹介いただいたRさんとの仲もこじれますから。

 

この話、何が言いたいかと言えば・・

断りを受けた当社の代わりに、他社でキッチンリフォームを実施したみたいです。

もちろん、当社より安価だったのでしょう。

先日Rさんから直接お聞きしました。

そして、キッチンが収まった日、お客さんが激怒したらしい。

それは、見るも無残な安っぽい仕様だった。

すぐ担当者と話を付けて、収めたキッチンを全て取り外し持ち帰らせ

代金の支払いを拒否。(該当箇所だけね)

もちろん、代替えという話ではなく、この会社とはこれでサヨナラ。

今は、仮の流し台をひとつ置き生活しているそう・・

 

誰が悪いという話ではないが、

僕目線で言えば、お客さんのこだわりを見抜けなかったんでしょうね。

そして、各所細かい部分までの説明が出来てなかった。

キッチンは同じくフルオーダーということだったので、

ショールームで現物を見ることができない分、尚更細かい箇所は完全に納得

いただけるまで話すべきだったんですね。

金額はすごく重要なひとつです。

でも、もっと重要なことってあると思います。

もし、僕が安価提案でお客さんの要望を取り入れずに

売上主義で同じことをしていれば、このお客さんはもちろんのこと

紹介いただいたRさんとも疎遠になっていたことでしょう。

同時に2人のお客さんを失うんですね。

この話を聞いた時、正直こう思いました。

やはり、安売りはしないで良かった。

とね。

 

工事内容によっては、安ければ安いほど良しという物も

確かにあるでしょうが、

基本は

安く売っても誰も幸せになれませんよ。

リフォームとは幸せを生み出すもの!

ですからね。

深く感じた夏の終わりでした

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上野太一

上野太一

(株)ダイケンリフォームサービス代表取締役。 1974年7月、大阪で生まれ大阪で育った寅年。1998年24歳で独立開業。2007年に会社を法人化し現在に至る。自社で請け負ったリフォームは、関わった全ての人の『幸せを生み出すこと』をモットーにしている。ブログは2011年5月から2015年5月まで毎日更新を続けたが、丸4年を機に毎日更新は断念。現在は不定期だが、極力更新頻度を高めてます。ブログ記事は商圏に関係なくリフォームに興味のある人・お悩みの人を対象に役立つことを書くように心掛ける。稀にお茶目な記事もあるけど、本当は真面目と風の噂もあり。そこは闇に包んでおこう。 (なんでやねん~☆(ノ ̄皿 ̄)ノ)

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10 Responses to “安く売っても誰も幸せになれませんよ”

  1. Jack より:

    SECRET: 0
    PASS:
    とってもいいお話を聞かせていただきました。
    勉強になります。
    ワタシも昔、家具の販売をしていた頃、同じようなことがありました。
    常にお客様の立場になって考えることは、とても大切だと思います。
    やっぱり喜んでいただきたいし、ありがとう!と言われるとこちらも励みになりますよね。
    これからもその気持ちは忘れないでいたいです。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >Jackさん
    長文読んでいただき感謝です!
    どこの世界も同じですよね。本当にお客さんの側に立った時、初めて信頼っていただけると思いますね。
    いつもありがとうございます!

  3. SECRET: 0
    PASS:
    私が言うのも変ですが…
    言い出したら、書き出したら止まらないくらい色んな思いがありますが…
    “ありがとうございます!”
    とだけ、声を大にして言わせてください!

  4. SECRET: 0
    PASS:
    >大阪の刃物・道具問屋【masaと志文♪】さん
    何か怨念がこもってますね・・・(・∀・)
    業種は違えど、想いはひとつですね。
    いつもありがとうございます!

  5. 藤阪のおばはんです より:

    SECRET: 0
    PASS:
    理想はいろいろあって、夢を持って相談されるとは思うのですが、安請け合いをする業者さん、依頼者をお金で見る業者さん、安かろう悪かろうの業者さん、私は信頼関係が一番だと思います。依頼者も理想ばかりじゃなくて、妥協する事も必要ですよね。安物買いの銭失いで、ガッカリしないように。嘘のない業者さんに出会えるのは、幸せです。ダイケンさん有難う。

  6. SECRET: 0
    PASS:
    >藤阪のおばはんですさん
    そうですね、おっしゃる通り信頼関係が一番ですね。
    それを築くことが、どんな業種でも最大の目標であれば、ぶれることのない仕事ってできると思いますね。
    藤阪の・・・さんに感謝!('-^*)/

  7. SECRET: 0
    PASS:
    グレードの低い素材…技術力の低い施工なら安くて当たり前です。
    安い価格を求めるなら、この質の部分を妥協しなければならない現実もお客様には理解していただかねばなりませんね…

  8. SECRET: 0
    PASS:
    >ステンレス配管のベンカン・ジャパンさん
    おっしゃる通りですね。
    リフォームは特に定価がないので、伝え方が難かしいですね。
    いつも、ありがとうございます!

  9. 達哉 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    言い訳やなく説明をされたんやと理解してます(^^)
    施工してから『ほなみなはれ』言うのはド素人が言うことですからね(^^)
    ある得意先さんでしたが、『とにかく安く!』が口癖でした。
    しょっちゅう協力業者はころころ替わり、お客様の信用は…でした(__)

  10. SECRET: 0
    PASS:
    >達哉さん
    とにかく安く!
    ありがちな会社ですね。今度言われたら、こう言ってあげてください。
    俺はスーパー玉出かっ!
    いつもありがとうございます!

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